どうも、renieseです。
今回のゲームレビューはSFCで発売された「ロックマンX」です。
【ロックマンX】シリーズの記念すべき1作目となります。
自分がプレイした事があるのはSFCとSwitchの「ロックマンX アニバーサリー コレクション」。
前者の記憶はあまり無いので、今回は後者を使用してのレビューとなります。
今回のゲームレビューはSFCで発売された「ロックマンX」です。
【ロックマンX】シリーズの記念すべき1作目となります。
自分がプレイした事があるのはSFCとSwitchの「ロックマンX アニバーサリー コレクション」。
前者の記憶はあまり無いので、今回は後者を使用してのレビューとなります。
■ストーリー・キャラクター
本家【ロックマン】シリーズより最低でも30年は経過した世界が舞台。
と言っても本家から引き続き登場するのはDr.ライト(ホログラフのみ)だけで、ロールやラッシュ、ブルース等のおなじみのキャラクターはいません。その為、本家の知識は一切必要無し。
過去作の設定をほぼ使わないのは今思うとなかなか思い切った舵取りですが、新シリーズに対する意気込みが感じられますね。
ステージ数はオープニング、8ボス、シグマステージが4つの計13ステージ。
【ロックマン】シリーズでオープニングステージが用意されたのは本作が初。
さらに8ボスステージの内2つは、他のステージをクリアしていると状況が変化します。
数は少ないものの、同じステージでも2度楽しめるようになっているので非常に画期的です。
キャラクター面としては、【ロックマン】シリーズとしては初の会話シーンが追加されました。
ストーリーに重点を置いている訳では無いので会話数は多くありませんが、これでも十分です。
エックスの先輩であるゼロは、以降エックスを超える人気を得る事になります。
■システム
本家FC時代と比べて大きく変わっているのは「成長要素」の追加です。
大きく分けて「ライフアップ」「サブタンク」「パーツ」の3種類がありますが、それぞれ書きます。
○ライフアップ
本家ではロックマンとボスの体力は同等ですが、この【ロックマンX】シリーズの初期ライフはボスの半分しかありません。
8ボスステージに1つずつある「ライフアップ」を取る事でライフが増え、全て取るとボスと同等になります。
入手自体は任意なので、上手い人は1つも取らなくてもクリアできると思います。
自分はライフ最大でないとクリア出来ない程度の腕前しか無いですが…。
○サブタンク
本家で言う「E缶」に当たる存在で、全部で4つあります。初期は1つも持っていません。
「E缶」と大きく異なるのは、「サブタンク」には残量が設定されている点。
残量はライフ満タン時にライフ回復を取ると充填されていき、全て貯めきらなくても使えます。
この「サブタンク」の存在により、敵がライフ回復を落としてくれる可能性が本家より高いです。
結果としてステージ難易度の調整にも繋がっていますね。
ただ…自分はこの「サブタンク」の仕様はあまり好きじゃないんですよね。
貯めるには延々と敵を倒し続けないといけないから時間かかるし、これを使ってボスに負けると悲惨だからギリギリまで使用を躊躇ってしまいます。
パスワードで残量が保存されないので、毎回ゼロスタートなのも印象が悪いです。
○パーツ
「フットパーツ」「ボディパーツ」「ヘッドパーツ」「アームパーツ」の4種類が存在します。
・フットパーツ
取得後はダッシュが行えるようになります。
ペンギーゴステージの道中にあるので、進行上は必ず入手する事になります。
フットパーツ無しでシグマステージに行けるパスワードがあるのですが、これ無しでクリアとか想像できません。
本家との大きな違いがこのダッシュで、本家のスライディングと違って非常にスピーディーな動きが出来ます。
ダッシュ無しだと本作の面白さが半分も伝わらないので、初心者は四の五の言わず最初に取りましょう。
利点が大きいダッシュですが、本家のスライディングと違ってボタンが別なので、バスターとジャンプを合わせると3ボタンを使い分ける必要があるのは少々厄介です。
ダッシュしながらジャンプしてバスター撃つとか自分には結構難しい…。
前ボタン2回でもダッシュできるのが救いですね。
・ボディパーツ
被ダメージを半減します。
言葉にすると一言ですが、半減=ライフ倍と同じ意味な訳だから、どれだけ強力か分かるでしょう。
カメリーオステージにあり、「フットパーツ」さえあれば入手は簡単です。
・ヘッドパーツ
特定のブロックを壊せるようになります。
これが無いと取れないアイテムがいくつか存在する一方、このパーツ単体では攻略の助けにならないので正直地味な存在です。
イーグリードステージにありますが、入手には「ファイヤーウェーブ」が必要。
「ヘッドパーツ」は他のパーツと比べて分かりやすいイメージが無いせいか、続編が出るたびに効果が変わっていくんですよねぇ…製作側も頭を悩ませたに違いないです。
・アームパーツ
バスターのチャージ段階が増えて「スパイラルクラッシュバスター」を撃てるようになり、さらに特殊武器でもチャージが出来るようになります。
「スパイラルクラッシュバスター」はチャージ時間が長すぎるし、特殊武器のチャージ版も使い所が限られるのが多く、思った程の強さは無かったりします。
ナウマンダーステージにありますが、入手には「フットパーツ」「ヘッドパーツ」が必要。
さらにこれだけやたらアクション難度が高く、ギリギリのダッシュジャンプをしないと届きません。
「ライフアップ」「サブタンク」含めて他は別に難しくないのに、なんでこれだけ難しいんだ?
実はこの「アームパーツ」、未入手の場合はシグマステージ1でゼロのアームパーツを受け継ぐと言うイベントが発生します。つまりわざわざ苦労して正規手段で取る必要性は皆無と言う事です。
救済措置はありがたいですが、それなら正規の入手方法をもう少し楽にしてくれても…。
その他のアクションとしては、まず「壁蹴り」の存在が大きいでしょう。
壁を蹴れる事でアクション性が向上し、穴に落ちる危険性は本家と比べて大幅に減りました。
LRボタンで特殊武器の切り替えが行えるのも便利です。
■バトル
【ロックマン】シリーズのレビューに倣い、本作でも各ステージ・ボスとの戦いを記載します。
本作は正直ほとんどやり込んでいないので、大した事は書けませんが。
音楽についてもここで書きます。
○オープニングステージ
前述したとおり、シリーズ初のオープニングステージ。
当然ながら難易度は高くないのですが、操作に慣れないうちは意外と被弾や落下しやすいです。
ボスは一応VAVAですが、負けイベントなので倒せません。後にリベンジします。
中ボスも3体いるし、まだダッシュが使えないので結構長いんですよね、ここ。
正直何度もプレイしたい所でも無いので、1度クリアしたら以降はパスワードでスルーした方が良いでしょう。
○アイシー・ペンギーゴ
本作のボス名は本家と異なり「○○マン」の形では無くなりました。
こちらの方が個性があって良いですね。
名前の間が中点かスペースかについては公式でも媒体によって異なるようなので、本ブログでは中点を採用しています。
ここで「フットパーツ」を強制入手する事でダッシュが解禁されるので、ここに行くかどうかで以降の難易度が全然変わってきます。
説明書で一番上に記載されている事も合わせて「最初に行け」と言う感しか無いんですが、8ボス選択時のカーソル初期位置は何故かオクトパルド。なんで?
ちなみに本作のステージ開始前の曲は何故か本家「2」と同じ。「2」が有名だからかな?
ステージ自体は難しくないのですが、ガンガン進んでいくと敵の出現数が多すぎるので、ちゃんと倒しながら堅実に進んでいきましょう。
「ライフアップ」を取るには「ファイヤーウェーブ」が必要です。
ボスのペンギーゴはそれほど強いボスでは無いのですが、最初戦った時は何回か負けました。
何故かと言うと、壁蹴りの存在をすっかり忘れていて普通にジャンプで避けようとしていたから。
壁蹴りさえ出来れば攻撃の回避が非常に楽になるので、その意味でも初心者に優しいボスです。
弱点は「ファイヤーウェーブ」ですが、射程が短いので慣れないと意外と被弾しやすい。
入手武器の「ショットガンアイス」は、壁に当たると飛び散る弾を1発撃ちます。
別に悪くない性能なんですが、本作の特殊武器は「ストームトルネード」が強すぎるからボス戦でしか使わないです。
シグマステージで弱点となるボスが2体もいる点では優遇されていますね。
チャージ版は氷の足場を作るんですが、これってシグマステージでアルマージ戦をスキップする裏技以外の有用な使い道があるんだろうか?
○バーニン・ナウマンダー
ここはペンギーゴステージをクリアしておくと、マグマが凍結しているので非常に楽に進めます。
ほとんどの人は事前にペンギーゴを倒すと思うので、凍結状態で進む方が多いでしょう。
まぁ、マグマありでも堅実に進んでいけば難しくないのですが。
「ライフアップ」はマグマの中にありますが、凍結していれば容易に取れます。
「サブタンク」は「フットパーツ」が必要かつブロックの中にあります。
「アームパーツ」はシグマステージ1で取れるので、無理して入手する必要はありません。
ボスのナウマンダーは攻撃頻度が低く、攻撃も炎連発か、エックスに向かってジャンプしてくるのみです。他にオイルみたいのも飛ばしてきますが、これ自体はダメージ無し。
部屋がベルトコンベアなのが少々厄介ですが、ダッシュさえ使えればそんなに強いボスでは無いです。
ダッシュが無いと当然難易度が上がりますが、それはナウマンダーに限った事ではありません。
弱点は「ストームトルネード」。図体がでかいので当てやすいです。
入手武器の「ファイヤーウェーブ」は、ボタンを押し続ける限り前方に炎を吹き出します。
射程が短いので、主な用途は被弾無敵時間がほぼ無い中ボス戦でしょうか。
チャージ版は武器名通り炎を波のように走らせますが、この武器のみチャージ中も通常版を放射し続けてしまうと言う問題が。
さらにチャージ版自体も別途武器エネルギーを使うので、回復無しだとたった3回しか撃てません。
結局「ストームトルネード」で十分ですね。
○アーマー・アルマージ
ステージは足場に乗って自動で動く箇所が多く、敵も大した事ありません。
「ライフアップ」「サブタンク」共に条件なしで取得できるのもありがたいです。
注意する所は、足場からジャンプする際に慣性で明後日の方向に行きやすい点くらいですか。
ついつい後ろにジャンプしたくなりますが、前にジャンプした方が安全です。
このステージの最後に隠し武器の「波動拳」があります。
確かにあからさまに怪しい場所ではありますが、入手条件がかなり特殊なので攻略情報無しで見つけた人はいるのだろうか?
ボスのアルマージは防御状態だとバスターを弾く上、それがチャージバスターだとパワー溜め後、全方位に高速弾を発射してきます。
それ以外に丸まってからの高速体当たりや弾を撃ってきます。攻撃力も高いです。
以上の性質から、アルマージに対してはチャージなしの豆バスターでのみ戦うのが良いです。
高速体当たりはジャンプや壁蹴りでも避けれるので、自分でもエックス初期状態で倒せます。
弱点は「エレクトリックスパーク」で、当てると鎧が吹き飛んでバスターを弾けなくなります。
入手武器の「ローリングシールド」はバリアーにもなる大きな弾を1発撃ちます。
敵の攻撃とぶつかると相殺してしまうので、使い勝手は正直良くありません。
ストーリーで目立つVAVAや、ラスボスであるウルフシグマの弱点なのは優遇されていますが。
チャージ版はバリアーを張るもので、バリアーの攻撃力を上回る耐久力を持つ敵相手だと1度接触するだけで切れてしまいます。
一方でバリアーの耐久力以下の敵ならそのまま倒せ、効果時間が無制限なのは「カメレオンスティング」に勝っていますね。
○ストーム・イーグリード
空中ステージですが、足場を伝ってジャンプしていく箇所はそれほど多くありません。
中ボスもいないので、ステージの難易度としては低めと言えるでしょう。
「ライフアップ」はちょっと盲点の所にあり、自分は初プレイ時は自力で見つけられませんでした。
「サブタンク」は説明書でも存在が示唆されており、これは簡単ですね。
「ヘッドパーツ」は前述通り「ファイヤーウェーブ」が必要になります。
ボスのイーグリードは行動が4つありますが、全てが大した行動ではありません。
羽ばたきと「ストームトルネード」は後ろに押されるだけでダメージは無いし、卵を出して鳥型の敵を飛ばしてくる行動は卵を壊せば良いし、画面外からの体当たりは速度がそこまで早くないので、攻撃するチャンスでもあります。
受けるダメージもそれほど多くないので、ダッシュが出来ればかなり弱いと言えます。
ダッシュが無い場合は羽ばたきと「ストームトルネード」で後ろに押されるので、場合によっては落ちるのが避けられない事もある気がします。
それでもその2つの行動ばかりしてくる可能性は低いので、やはり何とかなる相手です。
弱点は「カメレオンスティング」。
入手武器の「ストームトルネード」は前方に竜巻を撃ち出します。
「多段ヒットする」「敵を貫通する」「消費エネルギーも少ない」と言う万能武器で、他の特殊武器の存在が霞んでしまいますね。
チャージ版は通常版とは違って縦一面に竜巻を発生させます。
上方向に進む事が多い本作ではこれも結構使える方です。総じて本作最強の特殊武器です。
○スティング・カメリーオ
序盤にある落石ゾーンを除けば大したギミックも無く、敵もそんなに多くないので難しくない。
「ボディパーツ」を取る時の中ボスは行動パターンは単純ですが、異常に耐久力があるので倒すのがめんどくさい。
「ライフアップ」は「フットパーツ」が無いと取れません。
ボスのカメリーオはかなりの強敵で、自分は初期状態のエックスでは倒せませんでした。
姿をやたら消すから攻撃チャンスが少ないし、カメリーオとの距離が近すぎると高速の舌が避けきれないし、上からトゲを落下させるのはパターンが無さそうなのでダメージが蓄積するし…。
ご丁寧に一番上にトゲがあるので、壁蹴りで上まで逃げると言う戦法が使えないのも厄介。
弱点は「ブーメランカッター」で、タイミングさえ合えばハメられます。
入手武器の「カメレオンスティング」は、3方向に弾を発射します。斜め上下もカバーできるのが特徴。
チャージ版はなんと一定時間姿を消し、当たり判定を無くすと言うとんでもないもの。
効果時間は短いものの、敵の数が多い所…特にシグマステージでは非常に活躍します。
チャージ版の使い勝手では間違いなく最強です。
○ブーメル・クワンガー
ステージ自体の難易度は低めですが、壁蹴り主体で上に登っていかないと行けないのはちょっと面倒。
ゆっくり確実に進むのが良いでしょう。
「ライフアップ」はクワンガー自身が持つ「ブーメランカッター」で取るのですが、どうも「フットパーツ」+壁蹴りで取れる模様(動画見て少し試したけど、自分には到底無理)。
ボスのクワンガーは、姿を一瞬消しながらこちらを幻惑し、近づいてきてエックスを捕まえて天井に放り投げたり、「ブーメランカッター」で攻撃してきます。
壁蹴り状態のこちらに対する攻撃が「ブーメランカッター」くらいなので、壁蹴り+ダッシュジャンプで反対側に移動しつつ、確実に攻撃を加えていけば倒せます。
ダッシュが使えない初期状態のエックスでは自分は倒せませんでしたが…。
弱点は「ホーミングトーピード」。自動でクワンガーの方に向かっていくので楽勝。
入手武器の「ブーメランカッター」は、弧を描くように飛んで最大3連射出来ます。
ブーメランがエックスに戻ってくれば武器エネルギーが回復するので消費は少ないですが、弧の描き方がエックスの高度で自動で調整されるようで、思ったように飛ばないのが難点。
アイテムを捕まえられるので、そちらの使い方の方がメインかな。
チャージ版は上下左右に出して拡散させるんですが、使い勝手は悪いです。
○スパーク・マンドリラー
このステージは音楽が良く、本作の中で一番好きですね。
その良曲に合わせてか、ステージ難易度は次のオクトパルドと並んで難しいレベルに入ります。
難しい一番の理由は中ボスの存在で、こいつが耐久力高くてなかなか強いのよ…特にダッシュも無い初期状態のエックスだと非常に厳しいです。
中ボス以外でも、辺りが真っ暗になる箇所は油断していると落ちるし、いきなり前方から敵が高速で迫ってきて被弾⇒落下と言う事態もあり得ます。
ここはイーグリードステージをクリア済みだと、辺りが暗くなる地点が増えてさらに注意を払う必要があります。
その代わり中ボスが電撃を出せなくなったりするので、総合的には楽にはなるんですけどね。
ここの「ライフアップ」を取るには「フットパーツ」が恐らく必要。
「サブタンク」を取るには「ブーメランカッター」が必要です。
ボスのマンドリラーは見た目通り攻撃力が高く、やっぱり初期状態のエックスでは倒せませんでした。
「エレクトリックスパーク」は壁を伝ってくるし、ダッシュパンチは突然来るから避けるの難しいし…。
弱点は「ショットガンアイス」。凍結するので、タイミングが完璧ならハメられます。
入手武器の「エレクトリックスパーク」は、壁に当たると上下に拡散する弾を撃ちます。
上方向に攻撃できると言っても、壁に当たらないとダメなので「ホーミングトーピード」より使いづらい。
チャージ版は左右に電撃を発射しますが、利点はほとんど無いです。
○ランチャー・オクトパルド
水中ステージかつ中ボスが3体もいると言うとんでもないステージ。
2体目の中ボスが一番厄介なのに、中間地点が2体目の中ボス直前と言うおまけつき。
水中ステージにありがちなトゲは意外と少ないので、中ボスの存在を除けばステージ難易度自体は高くないのが救いですか。
「ライフアップ」は特に条件なく取れるんですが、この場合は3体目の中ボスともう1回戦う必要が出てきます。中ボス戦多すぎでしょ…。
ボスのオクトパルドは攻撃を避けるのは困難すぎるので、ある程度のダメージを覚悟して弱点の「ローリングシールド」やバスターでゴリ押すしか自分には思いつきませんでした。
ダッシュがあれば距離を離せるので多少楽になりますが、初期状態のエックスではそれも出来ないので…初期状態ではやっぱり自分には倒せませんでしたね。
入手武器の「ホーミングトーピード」は、敵を自動追尾するミサイルを発射します。
敵が上から迫ってくる事が多い本作では、自動追尾する性質が非常にありがたいです。
チャージ版は魚型の追尾弾を5発一斉に発射します。
○シグマステージ1
本家のワイリーステージと違って武器エネルギーは次のステージで全回復する為、特殊武器を出し惜しみする必要はありません。
なお8ボスすらエックス初期状態で倒せない自分なので、以降は全アイテム入手状態である事を前提に書きます。
シグマステージの音楽は全て異なりますが、ステージ1は「決戦」感がある良曲で、プレイヤーのテンションも上がると言うものです。
その思いを製作側も受け取ったのか、4つあるシグマステージでステージ難易度が一番高いのは実はここです。
まず最初に立ちはだかるのが、足場だけで上に登っていく所。意外と難しくて何度落ちたことか。
「ローリングシールド」のチャージ版を使うと敵を無視できるので、ステージに集中できます。
ここさえ抜ければ後は難しくありません。敵は「ストームトルネード」辺りで蹴散らしましょう。
途中で立ちはだかるのはオープニングステージ以来の登場であるVAVA。
やっぱり最初は負けイベントですが、イベント後は普通に戦えるようになります。
VAVAはエックスに向かってくるので、後方に逃げながら攻撃すると良いです。弱点は「ローリングシールド」
VAVAを倒すと、「アームパーツ」を持っていない場合はゼロのものを引き継ぎます。
VAVA撃破後は敵が多い上に、途中で壁蹴りを駆使して上に登っていく必要があります。
かなり面倒なので「カメレオンスティング」のチャージ版で姿を消すか、「ホーミングトーピード」辺りで蹴散らしましょう。
その先ではクワンガーと再戦。
そう、本作にはボスラッシュは存在せず、本家「1」のように道中で出てくるのです。
この演出は当然本家「1」のリスペクトでしょう。
倒してもライフ回復を落としてくれるサービスは無いので、弱点使ってさっさと倒します。
クワンガー撃破後は直線がありますが、そこの敵は弱いので、ライフが少ないなら回復を落としてくれるまで粘りましょう。
ボスの行動は簡単に言うと「あみだくじ」で、一番下に降りて来た時にしか攻撃が効きません。
他には子グモを放出する事もありますが、これは豆バスターだと当たらないのが地味に煩わしい。
これだけ聞くとあまり強くなさそうに見えるんですが、「あみだくじ」で降りてくる先を一瞬で予測するのは難しく、徐々にダメージが蓄積されて負ける事があります。と言うか自分は大の苦手です、はい。
弱点は「ショットガンアイス」…と言うか、シグマステージのボスはどいつもこいつもチャージバスターですらロクにダメージが通らないので、弱点武器を使うのが前提になっている感があります。
この仕様は正直やめて欲しい…。
○シグマステージ2
前ステージに比べれば難易度は相当落ちますが、やっぱり上っていく箇所が厄介。
ペンギーゴ、イーグリードが再登場しますが、この2体は弱めなので何も問題無いでしょう。
ボスは両目+鼻の3点が存在し、攻撃してくるのは1点だけ。ダメージが与えられるのもそこだけ。
目が動く場合は目の色で攻撃方法が変わり、赤色は特に避けづらい。
鼻が動く場合は壁が狭まり、下にあるトゲに当たると当然一撃死。
それでもステージ1よりは楽だと思います。弱点は「カメレオンスティング」。
○シグマステージ3
ここは8ボス中残り5体との戦いがメインで、ステージはオマケみたいなものです。
なのでステージ面では書く事が無いですね。
ボスは頭部と脚部に分かれていますが、ダメージが与えられるのは頭部のみ。
脚部が突進してきて壁に当たると振り落とされてしまうので、壁にいれば安全と言う訳でもありません。
回避が下手なので自分の腕では苦戦しますが、総合的には前ステージのボスより少し強い程度です。
弱点は「ブーメランカッター」ですが、前述通り軌道が調整できず意外と当てづらいかも。
○シグマステージ4
最終ステージ。やる事は壁蹴りで上に行くだけで、ザコも少ししかいません。
音楽と合わせて最終決戦である事を意識させてくれます。
しかし…ハッキリ言ってこのステージの作りは最悪です。
まずこのステージは実質ボス戦だけになりますが、なんと3連戦。
しかも別に行動がワンパターンで倒しやすいとか、弱点武器ですぐに倒せるとかそういう事は一切無いので、慣れるまでは間違いなく何度も死ぬでしょう。
特に最後のウルフシグマは非常に強く、何で倒せたのか自分自身で良く分からないくらいです。
最低でも2戦目のシグマまで「サブタンク」無しで安定して勝てないと話にならないので、そこまでは普通に連戦すれば良いのですが、問題は最後のウルフシグマ戦。
自分の実力だと「サブタンク」を使い切ってしまうと勝てる訳が無いので、1度負けたらさっさと残機無くしてステージを脱出したい。
しかし前述通りこのステージは上に行くだけなので穴やトゲは無し。
ザコも少ししかいないので、死ぬまで待つのも時間がかかりすぎます。
ステージの仕様はどうにもならないので、プレイヤー側が対策するしか無いです。
一番早い対策は、他ステージで残機を潰して残りゼロで挑む事。
これなら勝とうが負けようが後腐れなく全力で挑めるのでオススメです。
さてボス戦ですが、第1戦目は犬型のベルガーダー。
第1戦目だから様子見かと思いきや、動きが素早いので普通に苦戦します。
弱点は「ショットガンアイス」。被弾無敵時間が少ないので、何度も当てましょう。
第2戦目はシグマ。
行動パターンが割と単純なので、壁蹴り主体で攻撃を誘えばパターンにハメれます。
弱点は「エレクトリックスパーク」ですが、消費が意外と激しいので注意。
ここで負けると再戦時に武器エネルギーが足りない…。
第3戦目はウルフシグマ。こいつ強すぎ!!
ただでさえ消耗していると言うのに攻撃力が非常に高いし、攻撃を当てるには手に乗らないといけないんですが、その手にも当然攻撃判定があるのでなかなか乗れん!
乗れたとしても手の中央部から電撃を出してくるから足場ギリギリの所に立ってないといけないし、そんな所にいると被弾して落ちてしまうと言う悪循環。
弱点は「ローリングシールド」と言うか、「ローリングシールド」無しで勝てる訳ないです。
バスターで勝てる人は素直に尊敬しますよ。
■総評
本作の発売日は1993年12月17日。
本家【ロックマン】のFC最終作品である「6」が発売されたのが1993年11月5日なので、1ヶ月くらいしか離れていません。
勿論同時製作していたのでしょうが、それでこの完成度の高さは脱帽の一言です。
ただ最後のウルフシグマ戦の難易度が高すぎる上に、前2戦も楽勝とまでは言えないので、最後まで来たのにクリア出来ないと言う人はそこそこいる気がします。
せめて再戦時は第2戦目のシグマ戦からにしてくれれば…。
本ゲームのレビューは以上です。
本家【ロックマン】シリーズより最低でも30年は経過した世界が舞台。
と言っても本家から引き続き登場するのはDr.ライト(ホログラフのみ)だけで、ロールやラッシュ、ブルース等のおなじみのキャラクターはいません。その為、本家の知識は一切必要無し。
過去作の設定をほぼ使わないのは今思うとなかなか思い切った舵取りですが、新シリーズに対する意気込みが感じられますね。
ステージ数はオープニング、8ボス、シグマステージが4つの計13ステージ。
【ロックマン】シリーズでオープニングステージが用意されたのは本作が初。
さらに8ボスステージの内2つは、他のステージをクリアしていると状況が変化します。
数は少ないものの、同じステージでも2度楽しめるようになっているので非常に画期的です。
キャラクター面としては、【ロックマン】シリーズとしては初の会話シーンが追加されました。
ストーリーに重点を置いている訳では無いので会話数は多くありませんが、これでも十分です。
エックスの先輩であるゼロは、以降エックスを超える人気を得る事になります。
■システム
本家FC時代と比べて大きく変わっているのは「成長要素」の追加です。
大きく分けて「ライフアップ」「サブタンク」「パーツ」の3種類がありますが、それぞれ書きます。
○ライフアップ
本家ではロックマンとボスの体力は同等ですが、この【ロックマンX】シリーズの初期ライフはボスの半分しかありません。
8ボスステージに1つずつある「ライフアップ」を取る事でライフが増え、全て取るとボスと同等になります。
入手自体は任意なので、上手い人は1つも取らなくてもクリアできると思います。
自分はライフ最大でないとクリア出来ない程度の腕前しか無いですが…。
○サブタンク
本家で言う「E缶」に当たる存在で、全部で4つあります。初期は1つも持っていません。
「E缶」と大きく異なるのは、「サブタンク」には残量が設定されている点。
残量はライフ満タン時にライフ回復を取ると充填されていき、全て貯めきらなくても使えます。
この「サブタンク」の存在により、敵がライフ回復を落としてくれる可能性が本家より高いです。
結果としてステージ難易度の調整にも繋がっていますね。
ただ…自分はこの「サブタンク」の仕様はあまり好きじゃないんですよね。
貯めるには延々と敵を倒し続けないといけないから時間かかるし、これを使ってボスに負けると悲惨だからギリギリまで使用を躊躇ってしまいます。
パスワードで残量が保存されないので、毎回ゼロスタートなのも印象が悪いです。
○パーツ
「フットパーツ」「ボディパーツ」「ヘッドパーツ」「アームパーツ」の4種類が存在します。
・フットパーツ
取得後はダッシュが行えるようになります。
ペンギーゴステージの道中にあるので、進行上は必ず入手する事になります。
フットパーツ無しでシグマステージに行けるパスワードがあるのですが、これ無しでクリアとか想像できません。
本家との大きな違いがこのダッシュで、本家のスライディングと違って非常にスピーディーな動きが出来ます。
ダッシュ無しだと本作の面白さが半分も伝わらないので、初心者は四の五の言わず最初に取りましょう。
利点が大きいダッシュですが、本家のスライディングと違ってボタンが別なので、バスターとジャンプを合わせると3ボタンを使い分ける必要があるのは少々厄介です。
ダッシュしながらジャンプしてバスター撃つとか自分には結構難しい…。
前ボタン2回でもダッシュできるのが救いですね。
・ボディパーツ
被ダメージを半減します。
言葉にすると一言ですが、半減=ライフ倍と同じ意味な訳だから、どれだけ強力か分かるでしょう。
カメリーオステージにあり、「フットパーツ」さえあれば入手は簡単です。
・ヘッドパーツ
特定のブロックを壊せるようになります。
これが無いと取れないアイテムがいくつか存在する一方、このパーツ単体では攻略の助けにならないので正直地味な存在です。
イーグリードステージにありますが、入手には「ファイヤーウェーブ」が必要。
「ヘッドパーツ」は他のパーツと比べて分かりやすいイメージが無いせいか、続編が出るたびに効果が変わっていくんですよねぇ…製作側も頭を悩ませたに違いないです。
・アームパーツ
バスターのチャージ段階が増えて「スパイラルクラッシュバスター」を撃てるようになり、さらに特殊武器でもチャージが出来るようになります。
「スパイラルクラッシュバスター」はチャージ時間が長すぎるし、特殊武器のチャージ版も使い所が限られるのが多く、思った程の強さは無かったりします。
ナウマンダーステージにありますが、入手には「フットパーツ」「ヘッドパーツ」が必要。
さらにこれだけやたらアクション難度が高く、ギリギリのダッシュジャンプをしないと届きません。
「ライフアップ」「サブタンク」含めて他は別に難しくないのに、なんでこれだけ難しいんだ?
実はこの「アームパーツ」、未入手の場合はシグマステージ1でゼロのアームパーツを受け継ぐと言うイベントが発生します。つまりわざわざ苦労して正規手段で取る必要性は皆無と言う事です。
救済措置はありがたいですが、それなら正規の入手方法をもう少し楽にしてくれても…。
その他のアクションとしては、まず「壁蹴り」の存在が大きいでしょう。
壁を蹴れる事でアクション性が向上し、穴に落ちる危険性は本家と比べて大幅に減りました。
LRボタンで特殊武器の切り替えが行えるのも便利です。
■バトル
【ロックマン】シリーズのレビューに倣い、本作でも各ステージ・ボスとの戦いを記載します。
本作は正直ほとんどやり込んでいないので、大した事は書けませんが。
音楽についてもここで書きます。
○オープニングステージ
前述したとおり、シリーズ初のオープニングステージ。
当然ながら難易度は高くないのですが、操作に慣れないうちは意外と被弾や落下しやすいです。
ボスは一応VAVAですが、負けイベントなので倒せません。後にリベンジします。
中ボスも3体いるし、まだダッシュが使えないので結構長いんですよね、ここ。
正直何度もプレイしたい所でも無いので、1度クリアしたら以降はパスワードでスルーした方が良いでしょう。
○アイシー・ペンギーゴ
本作のボス名は本家と異なり「○○マン」の形では無くなりました。
こちらの方が個性があって良いですね。
名前の間が中点かスペースかについては公式でも媒体によって異なるようなので、本ブログでは中点を採用しています。
ここで「フットパーツ」を強制入手する事でダッシュが解禁されるので、ここに行くかどうかで以降の難易度が全然変わってきます。
説明書で一番上に記載されている事も合わせて「最初に行け」と言う感しか無いんですが、8ボス選択時のカーソル初期位置は何故かオクトパルド。なんで?
ちなみに本作のステージ開始前の曲は何故か本家「2」と同じ。「2」が有名だからかな?
ステージ自体は難しくないのですが、ガンガン進んでいくと敵の出現数が多すぎるので、ちゃんと倒しながら堅実に進んでいきましょう。
「ライフアップ」を取るには「ファイヤーウェーブ」が必要です。
ボスのペンギーゴはそれほど強いボスでは無いのですが、最初戦った時は何回か負けました。
何故かと言うと、壁蹴りの存在をすっかり忘れていて普通にジャンプで避けようとしていたから。
壁蹴りさえ出来れば攻撃の回避が非常に楽になるので、その意味でも初心者に優しいボスです。
弱点は「ファイヤーウェーブ」ですが、射程が短いので慣れないと意外と被弾しやすい。
入手武器の「ショットガンアイス」は、壁に当たると飛び散る弾を1発撃ちます。
別に悪くない性能なんですが、本作の特殊武器は「ストームトルネード」が強すぎるからボス戦でしか使わないです。
シグマステージで弱点となるボスが2体もいる点では優遇されていますね。
チャージ版は氷の足場を作るんですが、これってシグマステージでアルマージ戦をスキップする裏技以外の有用な使い道があるんだろうか?
○バーニン・ナウマンダー
ここはペンギーゴステージをクリアしておくと、マグマが凍結しているので非常に楽に進めます。
ほとんどの人は事前にペンギーゴを倒すと思うので、凍結状態で進む方が多いでしょう。
まぁ、マグマありでも堅実に進んでいけば難しくないのですが。
「ライフアップ」はマグマの中にありますが、凍結していれば容易に取れます。
「サブタンク」は「フットパーツ」が必要かつブロックの中にあります。
「アームパーツ」はシグマステージ1で取れるので、無理して入手する必要はありません。
ボスのナウマンダーは攻撃頻度が低く、攻撃も炎連発か、エックスに向かってジャンプしてくるのみです。他にオイルみたいのも飛ばしてきますが、これ自体はダメージ無し。
部屋がベルトコンベアなのが少々厄介ですが、ダッシュさえ使えればそんなに強いボスでは無いです。
ダッシュが無いと当然難易度が上がりますが、それはナウマンダーに限った事ではありません。
弱点は「ストームトルネード」。図体がでかいので当てやすいです。
入手武器の「ファイヤーウェーブ」は、ボタンを押し続ける限り前方に炎を吹き出します。
射程が短いので、主な用途は被弾無敵時間がほぼ無い中ボス戦でしょうか。
チャージ版は武器名通り炎を波のように走らせますが、この武器のみチャージ中も通常版を放射し続けてしまうと言う問題が。
さらにチャージ版自体も別途武器エネルギーを使うので、回復無しだとたった3回しか撃てません。
結局「ストームトルネード」で十分ですね。
○アーマー・アルマージ
ステージは足場に乗って自動で動く箇所が多く、敵も大した事ありません。
「ライフアップ」「サブタンク」共に条件なしで取得できるのもありがたいです。
注意する所は、足場からジャンプする際に慣性で明後日の方向に行きやすい点くらいですか。
ついつい後ろにジャンプしたくなりますが、前にジャンプした方が安全です。
このステージの最後に隠し武器の「波動拳」があります。
確かにあからさまに怪しい場所ではありますが、入手条件がかなり特殊なので攻略情報無しで見つけた人はいるのだろうか?
ボスのアルマージは防御状態だとバスターを弾く上、それがチャージバスターだとパワー溜め後、全方位に高速弾を発射してきます。
それ以外に丸まってからの高速体当たりや弾を撃ってきます。攻撃力も高いです。
以上の性質から、アルマージに対してはチャージなしの豆バスターでのみ戦うのが良いです。
高速体当たりはジャンプや壁蹴りでも避けれるので、自分でもエックス初期状態で倒せます。
弱点は「エレクトリックスパーク」で、当てると鎧が吹き飛んでバスターを弾けなくなります。
入手武器の「ローリングシールド」はバリアーにもなる大きな弾を1発撃ちます。
敵の攻撃とぶつかると相殺してしまうので、使い勝手は正直良くありません。
ストーリーで目立つVAVAや、ラスボスであるウルフシグマの弱点なのは優遇されていますが。
チャージ版はバリアーを張るもので、バリアーの攻撃力を上回る耐久力を持つ敵相手だと1度接触するだけで切れてしまいます。
一方でバリアーの耐久力以下の敵ならそのまま倒せ、効果時間が無制限なのは「カメレオンスティング」に勝っていますね。
○ストーム・イーグリード
空中ステージですが、足場を伝ってジャンプしていく箇所はそれほど多くありません。
中ボスもいないので、ステージの難易度としては低めと言えるでしょう。
「ライフアップ」はちょっと盲点の所にあり、自分は初プレイ時は自力で見つけられませんでした。
「サブタンク」は説明書でも存在が示唆されており、これは簡単ですね。
「ヘッドパーツ」は前述通り「ファイヤーウェーブ」が必要になります。
ボスのイーグリードは行動が4つありますが、全てが大した行動ではありません。
羽ばたきと「ストームトルネード」は後ろに押されるだけでダメージは無いし、卵を出して鳥型の敵を飛ばしてくる行動は卵を壊せば良いし、画面外からの体当たりは速度がそこまで早くないので、攻撃するチャンスでもあります。
受けるダメージもそれほど多くないので、ダッシュが出来ればかなり弱いと言えます。
ダッシュが無い場合は羽ばたきと「ストームトルネード」で後ろに押されるので、場合によっては落ちるのが避けられない事もある気がします。
それでもその2つの行動ばかりしてくる可能性は低いので、やはり何とかなる相手です。
弱点は「カメレオンスティング」。
入手武器の「ストームトルネード」は前方に竜巻を撃ち出します。
「多段ヒットする」「敵を貫通する」「消費エネルギーも少ない」と言う万能武器で、他の特殊武器の存在が霞んでしまいますね。
チャージ版は通常版とは違って縦一面に竜巻を発生させます。
上方向に進む事が多い本作ではこれも結構使える方です。総じて本作最強の特殊武器です。
○スティング・カメリーオ
序盤にある落石ゾーンを除けば大したギミックも無く、敵もそんなに多くないので難しくない。
「ボディパーツ」を取る時の中ボスは行動パターンは単純ですが、異常に耐久力があるので倒すのがめんどくさい。
「ライフアップ」は「フットパーツ」が無いと取れません。
ボスのカメリーオはかなりの強敵で、自分は初期状態のエックスでは倒せませんでした。
姿をやたら消すから攻撃チャンスが少ないし、カメリーオとの距離が近すぎると高速の舌が避けきれないし、上からトゲを落下させるのはパターンが無さそうなのでダメージが蓄積するし…。
ご丁寧に一番上にトゲがあるので、壁蹴りで上まで逃げると言う戦法が使えないのも厄介。
弱点は「ブーメランカッター」で、タイミングさえ合えばハメられます。
入手武器の「カメレオンスティング」は、3方向に弾を発射します。斜め上下もカバーできるのが特徴。
チャージ版はなんと一定時間姿を消し、当たり判定を無くすと言うとんでもないもの。
効果時間は短いものの、敵の数が多い所…特にシグマステージでは非常に活躍します。
チャージ版の使い勝手では間違いなく最強です。
○ブーメル・クワンガー
ステージ自体の難易度は低めですが、壁蹴り主体で上に登っていかないと行けないのはちょっと面倒。
ゆっくり確実に進むのが良いでしょう。
「ライフアップ」はクワンガー自身が持つ「ブーメランカッター」で取るのですが、どうも「フットパーツ」+壁蹴りで取れる模様(動画見て少し試したけど、自分には到底無理)。
ボスのクワンガーは、姿を一瞬消しながらこちらを幻惑し、近づいてきてエックスを捕まえて天井に放り投げたり、「ブーメランカッター」で攻撃してきます。
壁蹴り状態のこちらに対する攻撃が「ブーメランカッター」くらいなので、壁蹴り+ダッシュジャンプで反対側に移動しつつ、確実に攻撃を加えていけば倒せます。
ダッシュが使えない初期状態のエックスでは自分は倒せませんでしたが…。
弱点は「ホーミングトーピード」。自動でクワンガーの方に向かっていくので楽勝。
入手武器の「ブーメランカッター」は、弧を描くように飛んで最大3連射出来ます。
ブーメランがエックスに戻ってくれば武器エネルギーが回復するので消費は少ないですが、弧の描き方がエックスの高度で自動で調整されるようで、思ったように飛ばないのが難点。
アイテムを捕まえられるので、そちらの使い方の方がメインかな。
チャージ版は上下左右に出して拡散させるんですが、使い勝手は悪いです。
○スパーク・マンドリラー
このステージは音楽が良く、本作の中で一番好きですね。
その良曲に合わせてか、ステージ難易度は次のオクトパルドと並んで難しいレベルに入ります。
難しい一番の理由は中ボスの存在で、こいつが耐久力高くてなかなか強いのよ…特にダッシュも無い初期状態のエックスだと非常に厳しいです。
中ボス以外でも、辺りが真っ暗になる箇所は油断していると落ちるし、いきなり前方から敵が高速で迫ってきて被弾⇒落下と言う事態もあり得ます。
ここはイーグリードステージをクリア済みだと、辺りが暗くなる地点が増えてさらに注意を払う必要があります。
その代わり中ボスが電撃を出せなくなったりするので、総合的には楽にはなるんですけどね。
ここの「ライフアップ」を取るには「フットパーツ」が恐らく必要。
「サブタンク」を取るには「ブーメランカッター」が必要です。
ボスのマンドリラーは見た目通り攻撃力が高く、やっぱり初期状態のエックスでは倒せませんでした。
「エレクトリックスパーク」は壁を伝ってくるし、ダッシュパンチは突然来るから避けるの難しいし…。
弱点は「ショットガンアイス」。凍結するので、タイミングが完璧ならハメられます。
入手武器の「エレクトリックスパーク」は、壁に当たると上下に拡散する弾を撃ちます。
上方向に攻撃できると言っても、壁に当たらないとダメなので「ホーミングトーピード」より使いづらい。
チャージ版は左右に電撃を発射しますが、利点はほとんど無いです。
○ランチャー・オクトパルド
水中ステージかつ中ボスが3体もいると言うとんでもないステージ。
2体目の中ボスが一番厄介なのに、中間地点が2体目の中ボス直前と言うおまけつき。
水中ステージにありがちなトゲは意外と少ないので、中ボスの存在を除けばステージ難易度自体は高くないのが救いですか。
「ライフアップ」は特に条件なく取れるんですが、この場合は3体目の中ボスともう1回戦う必要が出てきます。中ボス戦多すぎでしょ…。
ボスのオクトパルドは攻撃を避けるのは困難すぎるので、ある程度のダメージを覚悟して弱点の「ローリングシールド」やバスターでゴリ押すしか自分には思いつきませんでした。
ダッシュがあれば距離を離せるので多少楽になりますが、初期状態のエックスではそれも出来ないので…初期状態ではやっぱり自分には倒せませんでしたね。
入手武器の「ホーミングトーピード」は、敵を自動追尾するミサイルを発射します。
敵が上から迫ってくる事が多い本作では、自動追尾する性質が非常にありがたいです。
チャージ版は魚型の追尾弾を5発一斉に発射します。
○シグマステージ1
本家のワイリーステージと違って武器エネルギーは次のステージで全回復する為、特殊武器を出し惜しみする必要はありません。
なお8ボスすらエックス初期状態で倒せない自分なので、以降は全アイテム入手状態である事を前提に書きます。
シグマステージの音楽は全て異なりますが、ステージ1は「決戦」感がある良曲で、プレイヤーのテンションも上がると言うものです。
その思いを製作側も受け取ったのか、4つあるシグマステージでステージ難易度が一番高いのは実はここです。
まず最初に立ちはだかるのが、足場だけで上に登っていく所。意外と難しくて何度落ちたことか。
「ローリングシールド」のチャージ版を使うと敵を無視できるので、ステージに集中できます。
ここさえ抜ければ後は難しくありません。敵は「ストームトルネード」辺りで蹴散らしましょう。
途中で立ちはだかるのはオープニングステージ以来の登場であるVAVA。
やっぱり最初は負けイベントですが、イベント後は普通に戦えるようになります。
VAVAはエックスに向かってくるので、後方に逃げながら攻撃すると良いです。弱点は「ローリングシールド」
VAVAを倒すと、「アームパーツ」を持っていない場合はゼロのものを引き継ぎます。
VAVA撃破後は敵が多い上に、途中で壁蹴りを駆使して上に登っていく必要があります。
かなり面倒なので「カメレオンスティング」のチャージ版で姿を消すか、「ホーミングトーピード」辺りで蹴散らしましょう。
その先ではクワンガーと再戦。
そう、本作にはボスラッシュは存在せず、本家「1」のように道中で出てくるのです。
この演出は当然本家「1」のリスペクトでしょう。
倒してもライフ回復を落としてくれるサービスは無いので、弱点使ってさっさと倒します。
クワンガー撃破後は直線がありますが、そこの敵は弱いので、ライフが少ないなら回復を落としてくれるまで粘りましょう。
ボスの行動は簡単に言うと「あみだくじ」で、一番下に降りて来た時にしか攻撃が効きません。
他には子グモを放出する事もありますが、これは豆バスターだと当たらないのが地味に煩わしい。
これだけ聞くとあまり強くなさそうに見えるんですが、「あみだくじ」で降りてくる先を一瞬で予測するのは難しく、徐々にダメージが蓄積されて負ける事があります。と言うか自分は大の苦手です、はい。
弱点は「ショットガンアイス」…と言うか、シグマステージのボスはどいつもこいつもチャージバスターですらロクにダメージが通らないので、弱点武器を使うのが前提になっている感があります。
この仕様は正直やめて欲しい…。
○シグマステージ2
前ステージに比べれば難易度は相当落ちますが、やっぱり上っていく箇所が厄介。
ペンギーゴ、イーグリードが再登場しますが、この2体は弱めなので何も問題無いでしょう。
ボスは両目+鼻の3点が存在し、攻撃してくるのは1点だけ。ダメージが与えられるのもそこだけ。
目が動く場合は目の色で攻撃方法が変わり、赤色は特に避けづらい。
鼻が動く場合は壁が狭まり、下にあるトゲに当たると当然一撃死。
それでもステージ1よりは楽だと思います。弱点は「カメレオンスティング」。
○シグマステージ3
ここは8ボス中残り5体との戦いがメインで、ステージはオマケみたいなものです。
なのでステージ面では書く事が無いですね。
ボスは頭部と脚部に分かれていますが、ダメージが与えられるのは頭部のみ。
脚部が突進してきて壁に当たると振り落とされてしまうので、壁にいれば安全と言う訳でもありません。
回避が下手なので自分の腕では苦戦しますが、総合的には前ステージのボスより少し強い程度です。
弱点は「ブーメランカッター」ですが、前述通り軌道が調整できず意外と当てづらいかも。
○シグマステージ4
最終ステージ。やる事は壁蹴りで上に行くだけで、ザコも少ししかいません。
音楽と合わせて最終決戦である事を意識させてくれます。
しかし…ハッキリ言ってこのステージの作りは最悪です。
まずこのステージは実質ボス戦だけになりますが、なんと3連戦。
しかも別に行動がワンパターンで倒しやすいとか、弱点武器ですぐに倒せるとかそういう事は一切無いので、慣れるまでは間違いなく何度も死ぬでしょう。
特に最後のウルフシグマは非常に強く、何で倒せたのか自分自身で良く分からないくらいです。
最低でも2戦目のシグマまで「サブタンク」無しで安定して勝てないと話にならないので、そこまでは普通に連戦すれば良いのですが、問題は最後のウルフシグマ戦。
自分の実力だと「サブタンク」を使い切ってしまうと勝てる訳が無いので、1度負けたらさっさと残機無くしてステージを脱出したい。
しかし前述通りこのステージは上に行くだけなので穴やトゲは無し。
ザコも少ししかいないので、死ぬまで待つのも時間がかかりすぎます。
ステージの仕様はどうにもならないので、プレイヤー側が対策するしか無いです。
一番早い対策は、他ステージで残機を潰して残りゼロで挑む事。
これなら勝とうが負けようが後腐れなく全力で挑めるのでオススメです。
さてボス戦ですが、第1戦目は犬型のベルガーダー。
第1戦目だから様子見かと思いきや、動きが素早いので普通に苦戦します。
弱点は「ショットガンアイス」。被弾無敵時間が少ないので、何度も当てましょう。
第2戦目はシグマ。
行動パターンが割と単純なので、壁蹴り主体で攻撃を誘えばパターンにハメれます。
弱点は「エレクトリックスパーク」ですが、消費が意外と激しいので注意。
ここで負けると再戦時に武器エネルギーが足りない…。
第3戦目はウルフシグマ。こいつ強すぎ!!
ただでさえ消耗していると言うのに攻撃力が非常に高いし、攻撃を当てるには手に乗らないといけないんですが、その手にも当然攻撃判定があるのでなかなか乗れん!
乗れたとしても手の中央部から電撃を出してくるから足場ギリギリの所に立ってないといけないし、そんな所にいると被弾して落ちてしまうと言う悪循環。
弱点は「ローリングシールド」と言うか、「ローリングシールド」無しで勝てる訳ないです。
バスターで勝てる人は素直に尊敬しますよ。
■総評
本作の発売日は1993年12月17日。
本家【ロックマン】のFC最終作品である「6」が発売されたのが1993年11月5日なので、1ヶ月くらいしか離れていません。
勿論同時製作していたのでしょうが、それでこの完成度の高さは脱帽の一言です。
ただ最後のウルフシグマ戦の難易度が高すぎる上に、前2戦も楽勝とまでは言えないので、最後まで来たのにクリア出来ないと言う人はそこそこいる気がします。
せめて再戦時は第2戦目のシグマ戦からにしてくれれば…。
本ゲームのレビューは以上です。